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初めての・・・!(17)

      

「あれ……大樹君…」

「お帰りなさい」

祖父の膝にいる大樹を見てにっこり笑う祖母

縁側で、琴子と曾孫と遊ぶ祖父

       

「直樹の時はこげん姿見えんかったとね」

「……それはお袋のせいだろ…」

「琴子さんは知ってると?」

「…大樹が出来た時に…話した…」

「……そうね…呆れてなかったと?」

「いや、俺が自発的にやっていた訳じゃないし、保育園で髪の長い男の子やおままごとの好きな男の子を見てきたから、気にならなかったと思うってさ…」

「…」

「ただ、男の子だと知った時の俺はショックだったよね……って」

「琴子さんは心が広かね」

「…高校の頃から、人の悪口を言ってる所とか見たことないな、いつも誰かの相談に乗ってたり、楽しそうに笑ってる姿しか…」

「あれあれ、そんな時から見ていたと~」

「…彼女の声は明るくて、よく聞こえて来たんだよ…」

「琴子さんの声は、周りを明るくすると」

祖母とテーブルを挟んで話す直樹

    

夕方になり琴子は祖母とキッチンへ入り夕食を作っていた

パタパタと音がして

「あれ?みんなは…」

「なんね…理加挨拶もせんで…」

「……」

「みんな、観光に出掛けてる」

「そうなんだ」

直樹と祖父と一緒に遊んでいる大樹は何故か直樹に抱っこをせがむ

「さて、畑に水撒きしてくると…」

「ありがとう、じいちゃん大樹と遊んでくれて」

「曾孫たい、当たり前ね」

     

祖父が外に出て行くと

「ただいま~」と紀子が帰宅した

「お帰り」 

「あら?琴子ちゃんは?」

「ばあちゃんと飯作ってる」

「そう、裕樹達は?」

「タケがドライブがてら観光に連れていった」

「お兄ちゃん達は行かなかったの?」

「大樹が昼寝してたし、そんなに乗れないだろ、ケンも一緒に行ったから」

「理加ちゃんは行かなかったの?」

「さっき来たの、今日はこっちの小学校の時の友達と会ってたか」

「そうなのね」

     

「紀子今帰ったと?」

「お帰りなさい」

「ただいま、お母さん、琴子ちゃん」

「久しぶりに楽しんで来たとね~」

「そりゃも~楽しかったわよ!」

「そんなに楽しかったんですか!」

「だって~この年で息子が結婚して~孫がいるのは私だけよ~」

「「……」」

「…そ、そうですね…」

「もう、みんなに自慢してきたわよ~」

「……なにしてんだか…」

「んま!お兄ちゃん!可愛い嫁と孫の自慢しちゃいけないの!」

「自慢してどうするんだ…別に二人が見える訳でもないのに…」

「そんなのスマホの写真見せてに決まったるでしょ~、ガーデンパーティーの時のとか、妊婦さんの琴子ちゃんに、生まれたばかりのタイちゃんや~二人の写真なんていくらでもあるもの~」

「「………」」

「どんだけ二人の事、隠し撮りしてんだよ……」

「いや~ね~、琴子ちゃんとタイちゃんは隠し撮りなんてしてないわよ、お兄ちゃんと琴子ちゃんやお兄ちゃんとタイちゃんはしたけど~」

「なに開き直ってんだ……」

「お兄ちゃんは写真嫌いなのはわかってるわ、でもね小さい時からの成長を残しておくと、後々いいものよ」

「………」

「そうだ!お兄ちゃん、明日琴子ちゃんとデートしてきなさいよ」

「「え?」」

「今日ね、日帰り温泉のチケットもらったのよ」

紀子はバックからチケットを取り出した

「…あの…大樹の事もあるので……」

「何を言ってるの~この旅行は二人の新婚旅行も兼ねてるはずなのに、お兄ちゃんはぜんぜん動かないじゃないの、だから二人でゆっくり過ごしてらっしゃい」

「そうたい、琴子さんは毎日朝早くから家の事をやってるとね、向こうでも同じ生活をしてると、1日くらいゆっくり直樹と観光して温泉に入ってゆっくり過ごして来たらいいとよ」

「でも…」

確かに九州旅行は、二人の新婚旅行と親戚に挨拶をするという事にはなっていたが、琴子は九州にこうして家族と来られただけで、ありがたいと思っているから二人でゆっくり過ごすという事はまったく考えていたなかった

そんな話をしているといつの間にか、タケ達や紀子の姉達が帰って来て

     

「琴子さんは遠慮しすぎね、明日は直にいとゆっくりデートしてきたらよかよ、大樹君は私達もいるから大丈夫」

「そうそう、直樹と結婚したからって、旦那の親戚の家に来て、毎日東京に居たときと同じ生活なんてしなくてもいいのよ、明日は私達も仕事お休みだし、せっかく新婚旅行に来て二人きりになれないって~ね~」

そう言ってにっこり笑うさすが紀子の姉

そこに野菜を持って来た祖父が帰って来ると大樹は

「じーた!」

「大樹や、ミニトマトが取れたとよ、ママに綺麗にしてもらって食べんね」

    

それを見た、家族は

「え?」

「…大樹君がじいちゃんと仲良くなってると…」

「昨日はあんなに、牽制してたのに、どうしたんだ…大樹」

呆然と見つめている

「琴子さんや、明日は直樹とゆっくりしてきなさい、こげん沢山の大人がいるたい、大樹の事はみんながちゃんとみるとよ」

「直樹がいつも忙しくしてるけん、こんな時くらいゆっくり過ごして欲しいと思ってるなら、二人でゆっくり過ごすのがよかよ」

祖父、祖母がそう言って琴子に話した

「琴子、みんながこう言ってくれてるんだ、たまには二人でゆっくりしよ、大樹が生まれてから、ゆっくり過ごすなんてできてないし、再来月から仕事に復帰したら、ますますこんな機会はないから」

「…直樹君が…そういうなら、皆さん大樹のこと、1日お願いします」

       

         

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No title

挨拶もかねての、新婚旅行だもんね?入江君の、お嫁さんとしても認めてもらったんだもん二人だけてのもいいね?気になるのは、理加ちゃんだよね?なんかくっついてきそう、お邪魔虫しそうだけど、あきらめたのかねv-8

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