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新婚旅行は大変です!(9)

    

    

「お天気よくなったね~」

「これなら、古宇利大橋を渡って行くのもいいかもな」

パンフレットを開いて

「古宇利大橋は~…海の上を車で走れるんだね!」

      

しばらく走ると

「この橋?」

「そんなわけ無いだろ…ここからまだ先にもうひとつ橋を越えたら古宇利大橋だ」

「そうなんだ~橋を2つ越えるのか~楽しみ~」

ひとつ目の橋を越えてしばらくすると次の橋に来た

「うわ~ここも綺麗~海が青~い!」

はしゃぐ琴子に

「ツアーじゃなくて良かったろ」

「うん!」

    

そんな琴子を見て

「…なんか、高校、大学時代を思い出すな」

「 え?」

「そうやってちょっとしたことでも、喜んで笑ってたから」

「そうだった?」

「毎日裕樹と喧嘩したり、しょうもない話で笑ってたし、ちょっとおやつが多く貰えて喜んで、裕樹にデブになるって言われるとすねて」

「あ~…そうだったね~直樹君はいっつもなにやってんだ~って呆れた顔してたね~」

「男兄弟で、しかも歳が離れてたから、喧嘩なんてしたこともなかったし、おやつで多い少ないなんて言うこともなかった、お前がうちに来て、お袋がお前ばっかり可愛がるから、裕樹が拗ねてたのは知ってた、でも俺には解らなかった」

「あたしも兄弟なんていなかったから、はじめはどうしょうかと思ってたよ、でも裕樹君が可愛いって思えるときと、憎たらしいって思えるときがあって、じんこに聞いたのよね、そしたらあたしが感じた事と同じ事を言ったの、可愛い時もあるし憎たらしい時もあるって、ちょっと嬉しかったなぁ~ぜんぜん兄弟でもないのにそう思えるって不思議だった」

「俺は二人の精神年齢が同じくらいだったって思ってだけどな…」

「ひどーい!」

「ほら、古宇利大橋が見えて来たぞ」

「え!うわ~すごーい!」

目の前に一本の長い橋、両サイドは青い海が広がっている

「全長1960メートル、通行料が無料の橋としては、日本最長だ」

「珊瑚礁も見えるし、本当に綺麗だね~」

「サイクリングや徒歩でここを渡る人もいる」

「この橋を徒歩でなんて贅沢だろうね」

    

古宇利島についてそのまま海岸沿いを走り半周ほどして駐車場に入った

「ここに何かあるの?」

「お前が好きそうな物がある」

駐車場から細い小道を歩いて行くと浜辺にでた、そこには沢山の観光客がいる

「すごーい!ハートの岩だよ~」

「ハートロックだ」

「パンフレットにはこんなところなかったよ!」

「そうだな、ここ数年じゃないか、観光客が来るようになったのも」

「そうなの!」

「天気が良くなって良くなったな」

「ホントだね」

     

そこから車で更に半周して元の古宇利大橋に戻った

「あんなところがあったなんて~知らなかった、ありがとう直樹君」

       

車は那覇市に向かいOKINAWAフルーツらんどにやって来た

「お義母さんに頼まれたフルーツはここから送ればいいよね」

「…そのために来たんだ…ったくお袋達、わざわざLINEで送って来るとは」

「海のゴーヤとフルーツ黒糖ね」

「…海のゴーヤって…海ブドウかよ…」

「海ブドウ?」 

「これだよ」

「…本当だ…ゴーヤに見える…」

「好美ちゃんのおうちにもって事だし」

海ブドウとフルーツ黒糖をかごに入れる琴子

「親父達は、泡盛か…」

「やっぱり地酒は飲みたいって思うんだよ…」

「…どうせらな、ハブ酒でも送るか…」

「ハブ酒?」

「ここにはないみたいだ」

「パッションフルーツとこの紅いもタルト、裕樹君は…何も要求なし…」

「裕樹はこれでいいだろ」

「…沖縄と言えばサーターアンダギーって事」

「そう…」

東京の土産だけを買い、店から送ってもらう様に住所を書く直樹

会計を済ませて車に戻った

「あ~これで東京の分はおしまいだね」

「そうだな」

「あとは、神戸の分だね」

「それは、最終日に買って神戸に送ればいいな」

「そうだね」

     

ホテルに戻る途中で万座毛によった

「今日は沢山自然の中を歩いて楽しかったね」

「こんな風に行きたい所に行く旅行もいいな」

「ツアーだと、コース決まっちゃってるからね」

万座毛で写真を撮る琴子

    

「すみません、写真撮ってもらえますか?」

直樹の隣にやって来た、三人の女性

「…写真?」

「はい…ダメですか?」

「別にいいけど…」

三人はなぜか嬉しそうで、二人が直樹の横に並ぶ

「…ちょっと待って…」 

「え?」

「…なんで俺があんた達と写らないといけないんだ?」

「…やっぱりダメですか…」

「当たり前だ!」

その声に琴子が

「どうしたの…?」

「…俺があんた達を撮れば済む話だ」

「あ、写真頼まれたのね」

呑気に笑顔を見せる琴子

直樹は三人を並ばせて写真を撮ると

「琴子、俺達も撮ってもらおうぜ」

「「「……」」」

「いいの?」

「せっかく新婚旅行に来て、二人の写真が無いのはつまらないだろ」

「それじゃ…お願いできますか?」

「…は、はい…」

二人並んで写真を撮ってもらい、確認すると琴子は

「ありがとうございました、よい旅を~」

と三人に手を振った

    

この旅行中、琴子がトイレに行っていたり、写真撮影に夢中になっていると…直樹は女性に声をかけられていたのだが

琴子はその事をまったく知らない…

せっかくの二人きりの旅行で琴子に嫌な思いはさせたくない、そのためなるべく無視をしてきた直樹だった…

     

          

        

        

      

     

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コメント

No title

ツアーだと、コースがきめられちゃうもんね?行きたいところに行けないよね?入江君たちは、お金や、時間が決まっていないからいけるけど、ツアーじゃないと道がわからないてのもあるし?どうせ、沖縄まで行ったらて思うとこもあるし、欲張りすぎなのか?v-16

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Re: No title

なおなおさんコメントありがとうございます

そうですね、直樹君はツアーとか無理でしょうからね(笑)

時間に余裕があれば回れる回れるそうですよ
今はレンタカーにもナビがありますからね
道に迷うこともないですからね


Re: ありがとうございます

ルルさんコメントありがとうございます

入江君も大人になりましたからね(笑)

そうなんですよ、歳が近いとしょうもないことでケンカしてました(うちの子)末っ子は七歳離れたから一人っ子みたいになってます
そうですね、入江君はどんな風に過ごしてたんでしょうね?



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